いつも素敵な文章を書いてくださる大田龍子さんが、今度は
「採点」についてとても興味深いお話を書いてくださいました。
芸術性を競うアスリートたち・採点競技を考える
太田龍子noteより
芸術性を競うアスリートたち・採点競技を考える|太田龍子 @tnatsumi7 #note https://t.co/4SEZnVWfud
— 蘭 (@layer214) May 24, 2023
太田さんはプロフィールにあるようにIT系のテクニカルライターとして
多くの教材や解説書、WEBコピーライティングなど、幅広くご活躍
しておられる方です。
文章からわかるように、博識であり、聡明かつ表現力に優れ、
その文章はいつも人を引き付ける魅力であふれています。
今回、「料理のコンクール」に関してとても素晴らしいお話を
読ませていただきました。
「コンクール」は順位が決まるものであり、勝者や敗者がいる
「競技会」です。
この「料理コンクール」の特に審査の仕方やルール、そして
「審査員」の方がたの真摯な姿勢に大変感銘を受けました。
それと同時に、「採点競技」とは本来こうあるべきなのではないか
と思いました。
『細かいルールは毎回同じではないが、選手たちが作る料理に対し
複数のジャッジが付ける点数で順位が決まる採点競技であるところは
フィギュアスケートや体操、高飛び込み等のスポーツと同じ。
技術、繊細さ、スピード、体力、判断力、そしてセンスを問われる。
職人でありアーティストである参加者はコンクール会場で「選手」
と呼ばれる。事実、コンクールへ臨む姿勢はアスリートと変わらない。
複雑で手間のかかる技法を用い、重い鍋や道具を使いこなし、時には
初めて聞いた料理を決められた時間内に最高のレベルで仕上げるために、
肉体と頭脳をフル回転して取り組む。
課題があらかじめ決まっていれば毎日の業務を終えてから、
毎日その料理を作り、美しく、おいしく仕上げるために工夫を重ね、
秒単位で作業の段取りを構築し、スムーズにこなせるように
トレーニングを繰り返す。』
公平性への厳格な配慮という部分から、料理コンクールが
いかに公平性に重きを置いているかをよく知ることができました。
『情報が漏れたり、手心を加えたりする可能性を徹底的に無くして、
どこからも、誰からも公平性、審査の誠実さに疑いを向けられる
ことがないように運営することが重要なのだ。』
人間が採点する競技に一番大切なのはまさに「公平さ」です。
運営側の姿勢が左右する勝利の価値という部分は特に
大きくうなづきながら読ませていただきました。
『参加選手にとって…一番大事なのは「勝つこと」だ。
結果は生涯ついて回り、優勝すれば料理人としての人生が変わる
のだから。
だが、審査が公正であるという共通認識が成立しなければ
勝利の価値は失われ、勝者の名誉は地に堕ちる。
敗者も自分の立ち位置が不明では評価から学ぶことが困難だ。
審査を担当するシェフたちは、選手が死力を尽くして作り上げた
作品に対峙し、経験、知識、五感すべてを集中して判定していく。
そこから伝わってくるのは、人の上に立ち、国賓級のおもてなし
にも携わる立場への責任感と、選手と同じく現場の料理人としての
素朴、かつ熱い矜持である。
どんなに立派なルール、判定基準を作っても、正しく運用されなければ
意味がない。
あるグランシェフの
「勝者の名誉が確実に守られ、敗者が誇りとモチベーションを
持って挑戦を続けられられる審査でなければならない」
という言葉がすべてを表していると思う。』
本当にその通りです!
ジャッジの下した判定が「選手」達の人生を変えてしまうのです。
そしてその審査が公平でなければ「勝利の価値」は失われてしまいます。
当然ですが、「勝者の名誉は地に堕ちる。」ことになります。
公平でないことー例えば裏取引があったり、賄賂で「勝ち」を
買ったりするなら、どんな称号やメダルをもらったところで真の
栄光とは言えません。
周りからも、「公平なジャッジではないからあの選手の点数は
実力と一致しない」と冷ややかな目で見られることでしょう。
誰もが納得しない「不公平」な採点で勝負が決まった場合、時として
「勝者」よりも「敗者」の方が尊ばれることすら起こります。
無能で愚鈍なジャッジよりも観衆の目や感性の方が正確だからです。
ゆえに「不当な採点」をされたものに人びとは感情移入し、心からの
声援を送りたくなるのです。
太田さんが追伸で書いておられるように、採点競技として人気の高い
フィギュアスケート界の今はどうでしょうか?
正確な技術に裏打ちされた芸術的な演技で、五輪連覇をした王者が、
去った後の競技会はもはや彼がいた当時の面影さえありません。
客席は常に閑古鳥が鳴き、「世界王者」と称号だけはご立派な選手が
いながら、世界選手権ですら空席が目立つという現実。
彼らが出演するアイスショーなどは、収容人数が少ない会場ですら、
満席にすることができずにいます。
片や、不当な採点により「貶められた」五輪王者がプロデュースをし、
出演するアイスショーはどこもかしこも満席で、チケットは即完売する
繁盛ぶりです。
そうなったのは誰のせいなのでしょうね。
いくら「自分たちのせいではない」としらを切ったところで、
観衆の目はごまかせないのです。
フィギュアスケート界もフランス料理コンクールのジャッジくらい
真剣に、責任感と誇りを持って、採点していたら…。
参加する選手に対する敬意を抱いて、公平に厳格に採点していれば、
例え、世界的大スターの選手が去ったとしてもまだ、会場には多くの
観衆が訪れたかもしれません。
今回の「料理人の採点」に関するこの記事は、全ての採点競技の
審判をする人たちに読んでもらいたいと思いました。
ジャッジをする側の人間は、競技に参加している「選手」達に心から
敬意を抱いているだろうか。
選手たちの「芸術的な技術」を正しく評価し、採点をするという
責任の重さをどれぐらい真剣に受け止めているだろうか。
ということを真剣に自問自答してほしいと思います。
賄賂を受け取ったり、どこかの誰かに忖度したりという不公平な
ことをせず、誰もが公平に採点される権利があることを思いに留め、
誇りをもってジャッジすること…それが人気が低迷したフィギュア
スケート界を救う唯一の方法だと思うのです。
羽生選手が愛し、命を懸けたフィギュアスケートがこのまま
廃れていくのを見るのは、ゆづにとっても悲しいに違いありません。
私達ファンは、ゆづのフィギュアスケートを見ることができれば、
ISUの競技会の人気が落ちようとも、別に〜($・・)/~~~なんですけどね。
ゆづ人気は健在ですし、むしろますます高まっていくでしょうから。
さて、今週の金曜日からファンタジー・オン・アイスが始まります。
金曜日に行かれる皆さま、初日ということでワクワクする気持ちを
抑えることができないと思います。
私は土曜日に行きます!
自分にとって、ゆづを見る以外にも楽しみがあります。
それはまたあとでご報告させていただきますね。
■ファンタジー・オン・アイス情報
▼幕張公演(5月26日〜28日)
幕張イベントホール
5月26日:17:00〜20:30
5月27日:14:00〜17:30
5月28日:13:00〜16:30
【放送予定】
CSテレ朝チャンネル2:5月28日13:00〜17:00(最大延長17:30)〈生中継〉
ライブ・ビューイング:5月28日13:00開演
BS朝日:6月10日13:00〜15:54予定〈録画放送〉
▼宮城公演(6月2日〜4日)
セキスイハイムスーパーアリーナ(グランディ・21 宮城県総合運動公園)
6月2日:17:00〜20:30
6月3日:14:00〜17:30
6月4日:13:00〜16:30
【放送予定】
仙台放送 6月9日:19:00〜20:00 特別番組
ライブ・ビューイング:6月4日13:00開演
▼新潟公演(6月16日〜18日)
朱鷺メッセ 特設アイスリンク
6月16日:17:00〜20:30
6月17日:14:00〜17:30
6月18日:13:00〜16:30
【放送予定】
J SPORTS4:6月27日19:00〜22:30〈録画初回放送〉
ライブ・ビューイング:6月4日13:00開演
▼神戸公演(6月23日〜25日)
神戸ワールド記念ホール
6月23日:17:00〜20:30
6月24日:14:00〜17:30
6月25日:13:00〜16:30
【放送予定】
CS フジテレビTWO 6月25日 生中継
それでは今日はこの辺で。
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