太田龍子さんが羽生選手の「レゾン」に関してとても素敵な
文章で描いてくださいました。
太田龍子さんが羽生選手のレゾンを見事に描いてくれました。
— 蘭 (@layer214) June 23, 2022
素晴らしい文章でした。
白銀色の奇跡 羽生結弦の「レゾン」|太田龍子 #note https://t.co/sMpUYxqkNy
白銀色の奇跡 羽生結弦の「レゾン」
太田龍子著・noteより
この太田さんの描いた「レゾン」の羽生選手に関する文章を
読んだ時、すでに神戸で新しい羽生選手のショーナンバーを
ご覧になった方はきっと、「そうそう!そんな感じなの!」と
共感されると思いますし、私を含めまだその全容を見ていない
方がたは、「そんなに素晴らしいナンバーなのか。見るのが
とっても楽しみになる!」と、心が躍ったことでしょう。
ところどころ引用させていただきながら、大田さんが感じた
羽生結弦の「レゾン」を見ていきたいと思います。
まず、宮川大聖さんの歌う「レゾン」に関して、
『宮川大聖が唄う「レゾン」は斬新な選曲だ。
楽曲はやや難解というか歌詞のウェイトが大きく、リズムは
はっきりしているがある意味単調でもあって、映画音楽やミュージカル、
バレエ曲のようなドラマチックな盛り上がりは少なく、フィギュア
スケートの魅力である疾走感やのびやかなスケーティングの美しさに
自然と寄り添ってくれるような曲調ではない。
歌としてもかっこよく聴かせるのが簡単ではなさそうだし、踊るにも
一見ダンサブルなようで、踊り手の技量や個性が薄いと見どころが
なくなってしまうリスクがありそうだ。』
と、音楽に関する分析がとても分かりやすく、且つ、とても
的確に感じました。
なるほど、曲は難解、リズムはある意味単調。
映画のようなドラマチックとはいえず、が、ダンスに適している
とも言い難いような…。
実は私はこの曲、まだ聴いていないのです。(^^;
予習して聞いてからゆづの演技を見るのもいいのかもしれませんが、
自分としては静岡の千秋楽で「ドキッ」としたいのと、やっぱり
初めて見るつもりで(実際、初めてですが)見たいので、あえて
予習していないのです。
太田さんと私はもしかすると同世代なのかもしれません…
違っていたらごめんなさい。
宮川さんはまだ25歳という若いアーチストなので、昭和の
音楽で育った私にしたら、今の若い方が熱中する「楽曲」は
良く言えば斬新。悪く言えばちょっと難しくてついていけない
という感じがあります。
きっと「レゾン」もそんな「難しい楽曲」なのかな…と、
覚悟をしてゆづの演技を見たいと思います。
次に、「レゾン」の振り付けについて。
『デヴィッド・ウィルソンが振り付けたという羽生結弦の
「レゾン」はこれまでのイメージを粉砕し、「RealFace」で
見せた彼の「変身に近い進化」をさらに鮮明にした。』
羽生結弦の「変身に近い進化」とは。
そういえば、ツイッターでもナリオタだか、アンチだかが、
今までの彼とはイメージが変わったと言って「ファンをやめた」
発言をしている人がいたそうですが、羽生結弦の「変身」や
「進化」を受け入れることができないくらい、強烈なものを
持ってきたということなのでしょうか。
太田さんは羽生選手のスケーティング技術に関しても絶賛
していて、こんな細かいところまでごらんになっているんだと、
とても感動しました。
もしも羽生選手がこの文章を読んだら、「わかってくれている!」と、
感激するのではないでしょうか。それほど素晴らしかったです。
『際立っているのは足元の確かさと鋭く緩急に富んだ上体の動き。
羽生のとびぬけたエッジワークは足元だけ見ていても酩酊感を
もたらすほど魅力的だ。
そして、そのしたたかでしなやかな足技に支えられてこそ上体は
解き放たれて変幻自在に舞うことができる。
オープニングの群舞を見るとよくわかるが、同じふりで踊って
いても羽生の動きには独自の呼吸があり、複雑な「遊び」が
加わっている。
例えば腕の上げ下ろしひとつでも、他のスケーターなら点から点へと
直線的に動かすところにうねるような、しなうような曲線的な動作が
加えられ、別もののように華やかに飾られているのだ。
羽生はバロック音楽の演奏家が即興で装飾音を入れて演奏するように、
湧き上がる感興を形にしながら星屑を撒き散らすようにして滑ってゆく。
その輝きがパフォーマンスに命を与え、観客の視線と魂をことごとく
吸い寄せ、酩酊の渦に熔かし込んで別の宇宙へとトリップさせて
しまうのだ。』
『FAOI神戸最終日、※白色矮星の爆発のような「レゾン」の目撃者
となれたことは幸運であり光栄なことだった。
北京の屈辱を処理する方法として彼が選んだのは、より美しく、
強く進化することだったようだ。』
太田さんの最後のこの文章に全く同感です。
『どのように滑るのか、何が美しいのか、その基準は羽生自身が
定めればよいのだ。古来、法を作り、価値を定め、権威によって
それを裏付けるのは帝王の役割なのだから。』
※【白色矮星 】はくしょくわいせい
太陽と同程度の質量を持つ恒星が、赤色巨星の状態から外層部を
失った末期の姿。
宇宙の恒星の97%は白色矮星としてその生涯を終えます。
昔、誰だったか…「芸術は爆発だ」と言った人がいましたね。
恒星が爆発するような「レゾン」を見るのを私は心から楽しみに
しています。
太田さん、とても興味深くて素晴らしい文章をありがとう
ございました。
競技だけでなく、showNumberに関しても太田さんの秀逸な
表現力で描いてくださった文章を読むことができてとても
嬉しく思います。
ぜひこれからも素敵な「羽生結弦の世界」を太田さんの視点で
描き続けていただきたいと思います。
お写真はスポルティーバより。
◆羽生選手の新しい雪肌精の動画が出ていました。
羽生結弦、意外なチャレンジ!「勝負ごとには負けたくない」
#きき化粧水 やってみました!/コーセー「雪肌精」WEB動画
レゾン様とは全く違う美しい羽生結弦選手。
美しいですね
◆フィギュア全日本は大阪・東和薬品ラクタブドーム、
国別対抗戦は有明アリーナで開催
スポーツ報知
『日本スケート連盟は22日、都内で理事会を開き、
2022〜2023年の事業計画を承認した。
フィギュアスケートの全日本選手権は、12月21〜25日に
大阪・東和薬品ラクタブドームにて開催される。
また、23年4月13〜16日の国別対抗戦は東京・有明
アリーナで行われる。』
世界選手権は埼玉スーパーアリーナでしたね。
全日本は大阪…ゆづにとっては鬼門です。(/ω\)
大坂が悪いわけではないのですが、何かとっても胸騒ぎがします。
国別、初めてですかね、有明で行うのは。
ゆづが出るなら行きたいです。全部。
私の気持はすでに日曜日の静岡公演です。
それではまた(^^♪
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マリリンさん、ご多忙な中いつも大切な記事を上げてくださり本当に有難うございます。太田龍子さんですか。本当に深く掘り下げて書いてくださっていて感銘を受けますね。
昨日からコーセーのCMの羽生選手の美しさに圧倒されて夢のように時間が過ぎていきます。レゾンの時の顔と180度違うピュアな表情を魅せつけられると、一体いくつの顔を持っているのと問いたくなります。27歳だけど、今でも16歳ぐらいから30歳ぐらいまでを自由自在に演じられそうですね。お肌とスタイルだけは少年時代と一緒、何と羨ましいことでしょう。
ところで私もマリリンさんと同じで、大阪は鬼門と思ってしまいます。大阪会場の試合を思い出して羅列してみました。私の知る限りですから間違いがあるかもしれません。
★2011年 全日本 3位
(この結果はOKです。正に登り竜でした。)
★2013年 四大陸 2位
(結果はまずまずでしたがフリーが残念でしたね。本来ならぶっちぎり
の優勝でした。ケビンに逆転されましたね。)
★2014年 NHK杯 4位
(中国杯の大怪我の後でしたから、本当によくやりましたよね。その頑
張りでGFへの出場権をつなぎ、GF二連覇を達成しました。)
★2016年 全日本 インフルエンザで欠場
★2017年 NHK杯 怪我で急遽欠場
(この時の羽生選手の気持ちを考えると今でも涙が出そうになります)
★2018年 全日本 怪我で欠場
こういったところかなと思います。まだあるかもしれません。
案外、今年の全日本ではこれまでのことを払拭してくれるのではと期待します。東和薬品がスポンサーに付いたことも羽生選手を後押ししてくれそうな気がします。それに過去2年間の全日本はぶっちぎり羽生選手の優勝です。大差を付けて。宇野も鍵山も全く相手にならなかった。羽生選手の実力が落ちるとか、あの二人が急に伸びるとか、そんな要素は見あたりません。7度目の優勝は十分射程圏内です。
後はジャッジだけですね。新しい方式を日本のジャッ達が悪用しない事だけを願います。