フィギュアスケートの採点は公平性に欠けている - 羽生結弦 成功への軌跡

フィギュアスケートの採点は公平性に欠けている


ゆづオンリーファンの皆様、こんばんは(*´ω`*)

今朝の読売新聞の「地球を読む」のコーナーに、武蔵野大学
特任教授の山内さんが、「国際性と国民性」と題するコラムを
寄稿していました。

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日本の国技である大相撲が今では外国人力士が多くいる
ことで、「国際化」してきたわけですが、それを「多国籍化」
と言っているんですね。

全部説明するのは大変なので省きますが。
私が今回注目したのは、この部分です。

日米で人気のある野球やテニスは、チャレンジ制度などの
導入により誤審が激減した。しかし、国際性を謡っていても、
採点競技では、恣意的にルール改正されるが判定基準が
首尾一貫しない光景を目にする。

特に一部冬季競技の採点は公平性・客観性を欠くとの
指摘がある。(中略)また、羽生結弦選手の分析によれば、
フィギュアスケートには採点の欠陥とそれを悪用した
演技があるらしい。


審判員は、同じ場所に座って決まった角度から見るため、
ジャンプの回転不足や違反を見逃すことが少なくないそうだ。

氷上で前向きに踏み切るアクセルは、羽生が16分の1回転
したところで跳ぶのに対し、ひどい人では4分の1も回転
してから跳んでも明確な減点ルールがない。


審判員の死角を突いた不完全な演技が減点されないのは
AI映像で総合的に解析しないからだという。


この教授の方は恐らく羽生選手の論文の一部を読まれた
のでしょうね。

国際的なスポーツであり、日本でも人気の高いフィギュア
スケートで起きているジャッジングに関して、問題点を
指摘しておられました。

そして日本の大相撲の「判定」の仕方を引き合いに出し、
相撲という競技がいかに公平に判定をしているかを説明
していました。

大相撲は行司以外に土俵下にも勝負審判5人を四方に
配置し、ビデオ映像も早くから参考にしてきた。

多方向、多角度から眺める判定に個人の主観が入る余地はなく、
日本人を含めて他国籍の力士全員に公平という点こそ
「国際的」ではないのか。


それでも力士の中に、行司軍配に前代未聞の不服を言い立て、
大相撲の徳やたしなみを無視するものも現れたのには驚く。』

ここで、山内教授は16世紀のフランスの哲学者である
モンテーニュの言葉を引用します。

『「勇気」「武勇」が「価値」に由来し、「大きく価値のある人」
「立派な人」とは、「勇気ある人」でありながら「徳のある人」
だと述べたものだ。

徳の力がなければ、たとえ勝負で強くても、最終的に弱い
人間たちの上に立つ信望を得ることはできない。


一時は高い地位を得ても、名誉と威厳のある立場を長く
与えようとの機運は簡単に生まれない。

ましてや誰もが認める名声とは、求めて得られるもの
ではないのだ。


相撲は力士の国籍など関係なく、皆に公平な判定をして
いるにもかかわらず、不服を言い立てる力士がいることに
ついて「徳やたしなみを無視するもの」と表現しています。

そして勝負でいくら強くても、徳がないなら他者からの
信望も得られることはないとおっしゃっていました。

教授のおっしゃる通りですよね。
(山内教授は横綱審議委員でもあります。)

私もよくフィギュアスケートの採点にもお相撲のように、
「物言い」とか、テニスやバレーボールのように、
「チャレンジシステム」があったらな…と思っていましたし、
そのことも何度かblogに書いてきました。

人間の目には限界がありますから、誤審や判定ミスという
のがあるのは仕方のないことです。

ですから、間違った判定のまま勝者が決められることが
ないようにと、多くの審判を各方向に配置したり、
ビデオで確認したりすることは有益なことだと思います。

どうしてフィギュアスケートの世界でそういう当たり前の
ことが行われないのでしょうね。

ビデオを見て参考にはしているかもしれませんが、
カメラは1台だけですし、ジャッジ達は一列にずらっと
並んでいて、一方向からしか見ることができないように
なっていますし…。

普通なら「これ本当に正しく公平に採点する気あるの?」
といいたくなるような陳腐なシステムですよね。(^_^;)

今回、東大名誉教授でもある方が、フィギュアの採点の
仕方が公平ではないという事を書いてくださったことは、
とても喜ばしいことだと思いました。

これも、羽生選手が「フィギュアスケートの未来のため」
にと、自分の体を使って研究し、データを取り分析して
くださり、それを「卒業論文」として発表してくださった
おかげだと思います。

やっぱり「世界で活躍する一流のアスリート」が著した
論文ですから、大学教授の多くは関心があるのでしょうね。

しかも素晴らしい内容ですから、今後も何かにつけて
信頼に足る「研究」や「データ」として、論文の一部が
引用されたり、言及されたりすることでしょう。

ISUにとっては多少、耳の痛い「論文」かもしれませんが、
彼らが本当にフィギュアスケートというスポーツを愛して
いるなら、羽生選手が自分の身を挺して頑張った研究と
その分析データを、今後のジャッジングの役に立てて
頂きたいものです。

そして早急に「AIの導入」を推し進めてください。
公平な採点がなされるためにも。

惑星ハニューさんのブログより

Sportlandiaより「卒業論文」

おなじみのマルティーナさんも羽生選手の卒論について
記事を書いておられるとのことです。

イタリア語で出ることを望んでいることと、絶対に
読む価値がある、とおっしゃっていました。

惑星ハニューさんのブログは定期的にチェックしないと
ダメですね(;・∀・)

私もすぐに読んでご紹介するようにしたいと思います。

その他の記事。

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羽生(写真)ら“豪華スケーター”が集結した1枚がファンを沸かせている。(C)Getty Images

樋口新葉が公式インスタグラム(@wakababy_sk8r)を更新。
アイスショー「スターズ・オン・アイス2021」の八戸公演で
撮影された写真を公開した。
niftyニュース

樋口新葉さんのインスタ

羽生結弦が躍動し、懐かしのプログラムも!
多彩な選手が集結したスターズ・オン・アイス八戸レポート

毎日が発見ネット

『東北出身の羽生選手は、過去には2011年のTHE ICE八戸公演、
2014年のプリンスアイスワールド八戸公演に出演していますが、
八戸市で滑るのはそれ以来のことです。

hany2359.png

今日はちょっと家のことをやりすぎました。(^_^;)
FSマガジンのことをもう一度書きたかったのですが、
できなくてすみませんでした。💦

今月から仕事日が増えてしまうので、ちょっと時間の
使い方を考えないといけませんね。

それではまた(^^)/

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2021-05-02 | Comment(2) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 マリリンさん、オンリーファンの皆さん、お早うございます。

 マリリンさん、日々本当にお忙しい中、貴重な記事を上げてくださり有難うございます。うちも読売新聞ですが、この教授の投稿には気づいていませんでした。そういう記事があるらしいと聞いて、スポーツ欄ばかり探していました。

 この『地球を読む』のコーナーに掲載されたことはとても意味のあることだと思います。新聞の知名度、執筆者の信頼性、掲載コーナーの重要性、この3つが揃うと記事の価値が俄然高くなりますよね。大手新聞社も、フィギュアスケートのジャッジについて、堂々と苦言を呈し始めたということでしょう。そこに羽生選手の論文が引用されたことも嬉しいことです。
 さて、まず日本スケート連盟はこれをどう受け止め、どう行動に変えていくのでしょう。これまでの体質を見ると期待はできないかもしれませんが。

 以前、平昌五輪の前後頃だったか、都築先生が口にされた何かの要望に対して、羽生選手が、
「先生もう3年待ってください。」
と発言したことを思い出します。この時は何のことか分かりませんでした。ひょっとしてこのことだったのかなと勝手に推測してしまいます。卒業論文でこれまで感じた不公平性や欺瞞を証明しますと。考え過ぎですかね。

 ちょっとずれますが、スキージャンプについては、平昌五輪での不公正に憤りを感じていました。審査基準もですが、アメリカの意向による競技時間の過酷さです。葛西選手達は確か深夜の12時ぐらいに競技をさせられたような記憶が。それと、何より風の向きによる運不運を考慮しない競技ですよね。強風の時は少し待つようですが、向かい風・追い風とかなり運不運が付きまといます。

 いずれにしても、こういう記事が公然と披露され一般の目に止まることは良いことだと思います。隠ぺい体質のスケート連盟に一石を投じてくれるものと信じたいです。羽生選手の文武両道の努力が報われることを望みます。五輪二連覇という大偉業を成し遂げた方の説得力ある論文ですし、彼の血と汗の結晶ですから。
Posted by フィギュアファン歴38年 at 2021.05.03 06:03
マリリン様
毎回、腐敗した組織を一刀両断するような文章で、モヤモヤとしている気持ちも爽やかになります。
今連勝を続けている選手は米組織のごり押しさえなければ、ジャンプでは才能ある選手として以前のボーヤンにように世界No.2〜5の選手として脚光を浴びる選手と私も思っていました。でも、ごり押しが世界組織ぐるみとなり、結果、羽生選手が不当な評価をうけるようになっていますね。だから、実力不相応な過大評価を受けている選手は応援する気にもなりません。それだけでなく、試合を観ていると何でこんな演技で演技構成点が高いのか、と疑問を強く感じてしまい、最近はその選手の演技を観たくなくなりました。今後も組織からゴリ押しされる選手だけが高評価を得たり、ミスを見逃して貰えたりするような競技だったら、やはり応援する気にもならないし、羽生選手引退後のアマチュアのフィギュアスケートには興味もありません。
Posted by Kaoru Kawa at 2021.05.09 14:38
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