AIの導入は正しい技術の継承に役立つ。 - 羽生結弦 成功への軌跡

AIの導入は正しい技術の継承に役立つ。


ゆづオンリーファンの皆様、こんばんは(*´ω`*)

もう、羽生選手の論文の一部は読みましたでしょうか。

無線・慣性センサー式モーションキャプチャシステムの
フィギュアスケートでの利活用に関するフィージビリティスタディ
羽生結弦 論文


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まさか、本当に羽生選手の卒論が読めるとは思いません
でしたから、今回、その一部を読ませていただけたことは、
本当に幸せでしたね。

実際、羽生選手のおかげで、フィギュアスケートの審判員
たちの負担はかなり大きいということを知ることができました。

「現状では,ジャンプの高難度化が進んでいるからこそ,
評価基準がなおざりになっていることを感じる。
特にジャンプの離氷時の評価は非常に曖昧で,審判員の
裁量に完全に委ねられているように感じる。

羽生選手は書いておられました。

だからこそ、『全ての選手の全ての要素に対して,ガイドラインに
沿った評価ができるのだろうか。
』という懸念も生じてくるわけです。

羽生選手は、『ルールに対して試行錯誤したり,
大会の結果を見てはどのようにジャンプを跳んでいくべきか,
どのようなジャンプを跳ぶべきか,どのような技術が必要か
という議論をしている。

そんな状況下において,フィギュアスケートのジャンプに
ついての詳細な動作が記録できれば,目指すべきジャンプや
スケートスタイルが見えて,より一層フィギュアスケートが
発展するのではないかと期待している。


そのような気持ちから、自分の体を用いて研究し、その
データを分析したことで、大きな発見をしたのです。

それは「この重心を表示する機能を使用すれば,どの地点ま
で離氷していないのかが簡単にわかる。
」ということと、
これを数値化し,離氷前のエッジの角度の基準を設定し,
時間などをコンピューター上に設定する事によって,数値とし
て,人間の目ではなく,公正な判断基準で判断することが
できるようになる。
」というものでした。

昨日は「ループジャンプ」の跳び方に関する部分を読ませて
頂きましたので、今日は続きの「フリップジャンプ」の部分を
読んでみたいと思います。

フリップジャンプでは,インサイドで飛ばなくては
いけないというルールが存在する。


同じ左足で,後方に滑りながら,右足のトウを氷につく事に
よってジャンプするルッツジャンプ
があり,それらを区別する
ためにISU(International SkatingUnion)では,インサイドで
踏み切ったジャンプをフリップジャンプ,
アウトサイドで
踏み切ったジャンプをルッツジャンプ
と規定している。


さすが現役のスケーターであり、正確な技術を教えられ、
実践されている方のご説明だけあって、とても分かりやすいです。

このフリップとルッツの違いを念頭に置いて、羽生選手の
論文を読み進めていきましょう。

フリップジャンプを実施しているときにアウトサイドで
踏み切ってしまうと,減点
措置が取られる。

これは明確な基準があるにもかかわらず,それぞれの
試合によって(審判員によって)差が生じている。


これは大きな問題ですよね。

フリップジャンプは「インサイドで跳びなさい」という
決まりがあり、そうしない場合は減点されるべき
である
にも関わらず、審判員たちによって厳格に守られていない
という事なのですから。

『また,現審判員は1方向からしか見ることができない
という物理的な制限があり,プログラムの振付師や
スケーターのコーチによっては審判員の死角になるように
フリップジャンプ,ルッツジャンプを配置している。
これでは本当にエッジを見分けているとは言えない。


このように「人間の審判員」ではルール通りの採点が
できていないという現実に加えて、1方向からしか見ることが
できないという問題があります。

しかも、それをいいことに、あえて審判員の死角になる
ところでフリップとルッツを跳ぶように振り付けしたり、
ジャンプの配置をするコーチが存在しているというのです。

これは、自分の教え子に正しい技術を教えたり、矯正する
代わりに「跳び分けが苦手なジャンプは、ジャッジからは
見えないところで跳べば大丈夫だよ」みたいなことを
教えている指導者がいるという事ですよね。

本当にとんでもないことだと思います

羽生選手はそういうところまでしっかり見ているのですね。
さすがです!

本当に自分の教え子がかわいいのであれば、人の目を盗む
ようなやり方を教えるのではなく、正しい技術を教えるべき
ではないでしょうか。

だけど人ってやっぱり弱いので、ルールに従わなくても
減点もされず、ごまかしても点がもらえたり、さらには
加点までもらえたなら、「正しい努力をする」よりも、
楽な方を選んでしまうものですよね。

これは正しく判定をしないジャッジの責任でもあると思います。

なので羽生選手は、AIに判定してもらうことでそのような
問題は解決できると、教えてくれているわけなのです。

これによって,ジャッジの視覚による判断ではなく,
公正な基準に則った判断ができるようになる。
』と、
きちんとサンプルのジャンプでそれが明確にわかると
書いておられましたね。

そして次の問題点である「離氷前の回転」についても、
書いておられます。

『また,フリップジャンプやルッツジャンプ,トウループ
ジャンプの3種類のジャンプでは,トウを氷について飛ぶ
という特徴があるが,最近はトウをつかずに,エッジを
氷につけ,
本来の踏み切りよりも長い時間離氷せず,
回転を稼ぐジャンプがある。


これも稚拙なジャンプであるが,これについてもISUで
減点対象になることを明記しているが,減点されない

ことが多い。

こちらのパターンはほとんどの場合が減点対象にならず,
回転不足の対象にもならない
ため,率先して指導を行なって
いるクラブも存在する。


つまり、トゥジャンプでありながらも、正しくトゥを突かずに、
エッジを氷につけて、離氷前に回転を稼いでから踏み切って、
ジャンプする
という…(^_^;)

これはいわゆる「プレロテ」ですよね。

このような跳び方をしている人が減点もされず、回転不足も
取られることがないというので、率先してこの跳び方を
教えているところもあると、羽生選手はおっしゃっていました。

ISUさんにはマジでこの羽生選手の論文の一部を読んで
いただきたいですね。

私は親切なので、ISUさんにこれをプリントしてメールで
送ってさしあげようかしら。( *´艸`)

きっと皆さんも同じように思っていることでしょう。

羽生選手の研究によれば、このプレロテ問題もAIで解決する
ことができる
とおっしゃっていました。

これについても,トウをついたあと,トウをついている
足に赤い表示が長く点灯しているかどうかで判断が簡単にできる。
』と。

興味深いことに、「ループのようなフリップジャンプ」が
出来上がる仕組みまで、説明してくださっていました。

本来,全く違う理論で違う見た目のジャンプであるが,
ループジャンプに非常に似通ったフリップジャンプを
飛ぶことができる。


これは,フリップジャンプの際,右足のトウではなく
エッジに乗って飛ぶことによって,ほぼループジャンプと
同じ原理で飛ぶことができ,
さらに本来のフリップ
ジャンプではあり得ない回転を離氷前にすることが可能

となる。


すみません(;・∀・)💧
ついこのフリップジャンプを跳んでいるスケーターのことが
頭に浮かんでしまいました。💦

なるほどなるほど!
トゥではなくエッジに乗って飛ぶと、フリップでもループと
同じ原理で跳ぶことができるのですね。

おまけに、本来のフリップではありえない回転を氷の上で
稼げてしまう
わけですから、一見するとそのような似非
フリップでも「4F」と思われてしまうのですね。

羽生選手はご自分でジャンプを跳んで検証しているので、
残念(?)なことに、そうしたプレロテジャンプをサンプル
とはいえ、跳ぶことができなかったようです。

今回のサンプルではそのようなジャンプではなかったため,
トウを突いてから,離氷するまでに右足が赤く表示される
ことはなかった。
』。→素晴らしいです

羽生選手がモーションキャプチャーを付けながら行った
結果、『回転数を増やそうとすると右足に乗る時間が少しずつ
増えやすい傾向があるということがわかった
』ようです。

さらに、『稚拙なフリップジャンプでは,この現象
(ループジャンプの時に起きたこと)がフリップジャンプの
右足でも起きる。
』ことがわかりました。

ループでは起こって当たり前の現象は、本来のフリップでは
起きないのですが、稚拙なフリップジャンプでは、ループに
おきたことと同じ現象が起きた
という事です。

その結果、羽生選手はこのように結論しています。

この赤く表示される時間から,重心がどのぐらい右足に
乗っていて回転しているかを測定することができる。


それらを平均化し,理想のジャンプ象を測定しながら,
許容範囲の基準を作り,どこからが稚拙なジャンプであるか
という風に明確化していくことが可能である。


「稚拙なジャンプ」が数値によって明確化できるならば、
その他のジャンプ(ルッツ、トゥループ、サルコウ、アクセル)に
関しても『稚拙な踏み切りへの,ジャッジによる基準の差異
などを根絶
していくこと,ひいては,稚拙な振り切りが
少なくなり,本来規定されているジャンプが増える
のでは
ないかと考える。』

AIがもたらす未来は明るいものになりそうですね。(*´▽`*)

今では、正当な技術でジャンプを跳び分けできるスケーターが、
「絶滅危惧種」と言われていますが、もしかしたら再び正当な
技術を持つスケーターが増える可能性がある
というのです。

『全体として,飛ぶ瞬間までの動作のデータについては
極めて良い精度で取れている
と感じる。

飛ぶ瞬間のデータがうまくとれれば,ジャンプの種類の
判定や飛ぶまでの細かい減点対象,目では追えきれないものや,
判断基準が人間によって違うものも数値化し,基準を作る
ことは可能ではないか
と考える。

ISUなどの機関が有力な国の連盟に強化選手を使って,
少しずつデータをとることを義務付けしてAIを作ったら
ジャンプに関してだけではなく,ステップやスピンなどの
技術的な判定は完全にできる
ように感じた。』

羽生選手によると、それでもまだ問題点はあるようです。
…が、それも複数カメラの設置で克服できるかもしれません。

現状では,回転数の判断の自動化は厳しい。
しかし,これについては複数台カメラを用意し,任意の見易い
角度からの映像をスロー再生で着地点をしっかりと判断する
ことは可能であるため,この技術に頼りきりになる必要性はない。


フィギュアスケートにおいてこのモーションキャプチャーは
極めて有用であると考える。』

このよくまとめられた論文の一部分を読ませていただいた
だけでも、いかにAIが有用であるかという事や、人間の
目には限界があることがよくわかりました。

人の目による採点は不公平であったり、正しい判定が
できないことが多々あることもよくわかりました。

時代はAIによる採点を必要としています。

特にフィギュアスケートでは早急にそれが求められて
いるように思います。

ISUも各国のスケート連盟も、羽生選手の研究結果や
データを参考にして、フィギュアスケートの未来をぜひ、
明るく良いものにしていくよう、努力して欲しいと思います。

羽生選手の研究は決して「私利私欲」のためではなく、
これからのスケート界を担う若者たちのためになることです。

その点を念頭に入れて、AIの導入を考えて欲しいと思います。

それではまた(^^)/

4月30日
■スターズ・オン・アイス2021 八戸公演
LIVE 13:10〜(16:15)TBSチャンネル2 (CS)

■世界フィギュアスケート 国別対抗戦2021【完全版】
<男子ショート>
あさ7:00〜あさ8:40 テレ朝チャンネル2

5月1日(土)
■世界フィギュアスケート 国別対抗戦2021【完全版】
<男子フリー>
あさ8:45〜午前10:45 テレ朝チャンネル2

5月2日(日)
■世界フィギュアスケート 国別対抗戦2021【完全版】
<エキシビション>
午前11:00〜午後1:50テレ朝チャンネル2

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2021-04-30 | Comment(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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