ジャッジの心理に迫るマルティーナさんの記事。 - 羽生結弦 成功への軌跡

ジャッジの心理に迫るマルティーナさんの記事。


ゆづオンリーファンの皆様、こんにちは(*´ω`*)

今日はまたまたマルティーナさんの記事をご紹介したいと
思います。

いつもながら長いですが、おっしゃっていることは筋が
通っていて、読んでいて共感することしきりでした。

ダニエル・カーネマンによる「ファスト&スロー」について
いくつかの節の説明とフィギュアスケートへのそれらの応用
に関してでした。

sportlandia
Thinking, Fast and Slow by Daniel Kahneman: an hypothesis
on a way in which can work


バイアス、それらの影響、およびバイアスがどのように生まれるか
ということです。

自動翻訳で読みましたが、ところどころ私の方で意訳を
させていただいております。

今回、マルティーナさんが分析・検証するのは2019年の
トリノで行われたGPFでのネイサン・チェンの採点です。

『スケートジャッジは、チェンのスケートスキルを評価する必要があります。
正しい質問は「彼のスケートスキルは優れているか」です。
答えが「はい」の場合、評価は9.00から9.75の間でなければなりません。
それ以外の場合は、低くする必要があります。
(未処理の場合も、10.00がありますが、米国チャンピオンシップの誰かが
非常に高くなったとしても、冗談を言ってはいけません)。
これは2019グランプリファイナルでのフリースケートです。』

2019年GPF総合リザルト表

男子FSプロトコル

『何が起こったのか?ジャッジはチェンのスケートスキルをマーク
しませんでした。彼の演技はクロスオーバーでいっぱいで、+ 4と+5しか
つかなかったコレオシークエンスでは、つまずきもありました。


hany1600.png

しかし、彼の名声に。「チェンは強いスケーターですか?」

「はい、確かに、彼は2つの世界選手権で優勝しました。

2018年の世界選手権は五輪金メダリストはケガのため欠場し、
銀メダリストはそこで負傷し、銅メダリストは引退したため欠場しました。
2019年に彼の唯一の本当の対戦相手は負傷していましたが、これも詳細です)

さらに、彼が優勝した2回のグランプリファイナル(どちらの場合も負傷
のため羽生は欠場
している)なので、彼は強いです。

結果ですか?最低点は9.00でしたが、それでさえ、チェンがフリースケーティングで
したことには高すぎます。カーネマンが言うように、私たちが困難な問題に直面
しなければならないとき、私たちはしばしばより簡単な問題に対応します。

競技を判断するのは難しいですが、私はこれを否定していません。
ジャッジは短時間で多くのことを審査する必要があるため、ISUの優先事項の1つは、
作業を容易にするために、より優れたテクノロジーをジャッジに提供することです。
競技会には、ジャッジによる最終的なミスの影響を最小限に抑えるために、数人の
ジャッジがいます。最も重要な競技会では9人です。
これは、ジャッジが互いに独立して活動する場合にのみ機能します。

多くの人が難しい評価をしなければならないとき、彼らは間違いを犯します。
それは避けられません。

しかし、各ジャッジが自分のマークを独立して割り当てた場合(そして彼らが
正直で有能であるが、一般的な談話ではこれは常に真実であると思います)
他のジャッジのマークを知らなくても、最終的には正しい結果になります。

したがって、ジャッジが別のジャッジと話したり、彼のマークを見たりすると、
彼は競争の結果を歪めます。
これが、規則に記載されているように、各ジャッジが
独立して働かなければならない理由であり、2011年にWalter Toigoは、違法行為
およびジャッジの義務違反およびISU Code ot Ethicsで有罪と判断され、停止されました。

トイゴはサスペンションが気に入らなかったと思います。私の知る限り、
彼は何度か停職処分を受けたジャッジの中にはいません。
停職処分は彼らにとって何の役にも立たなかったからです。

たとえば、スビアトスラフバベンコは、少なくとも2回停止されました。
私は、主にこことここで彼について書いています。

(中略)

さて、スケーターが国内選手権で高いPCSを獲得した場合、これは国際大会でも
彼のPCSを立ち上げるためのアンカー(錨)です。これは推測ではなく、
事実によって証明されています。

これらは、2016-2017シーズンのPCSでのチェンのマークであり、シニアの中で
彼の最初のシーズンです。

SPのチェンのPCS

hany1601.png

フリーのチェンのPCS

hany1601-3.png

全米選手権でどれだけ票が上がったか気づきましたか?
確かに、その後彼らは下がったが、彼らは以前のレベルに戻らなかった。
アンカーはその効果がありました。

全米選手権でチェンがほとんど9.00以上の票を獲得し、彼が彼の下に留まった
としても、彼が行き過ぎなかったとしたら、国際分野で彼に8.50未満の票を与える
ことはどうして可能でしょうか?しかし、スケートのやり方を考えると、今では
ジャッジの心に錨が定着しており、高い評価を得ています。』

長くなるのと、さらに詳しくその他の国際大会のプロトコルを
参照しながら分析していくため、いったんここでやめておきます。

マルティーナさんが言わんとしていることは結局、ジャッジ達は各々、
自分の目や採点基準に則ってチェンのスケーティングスキルを評価
したのではなく、全米選手権というナショナルバイアスがたっぷり
かかった大会の結果を盲信し、その後の国際大会で行われたチェンのPCS…
特に今回問題視しているスケーティングスキルについて、高い評価していた
のではないか?という事です。

「全米選手権でこれだけ高い評価を受けたのだから、チェンの
スケーティングスキルはいいに違いない」或いは、「上達したに違いない」
「そういえば確かに上手になっているように見える」…という心理が
ジャッジに働いた可能性があるという事なのでしょう。

大勢の審判員がGOEでも+5だの+4だのを出すと、自分から見たら
それほどでもないと思えた技のクオリティであっても、自分だけが
それよりも低い評価を出すことは、もしかしたら勇気がいること
なのかもしれません。

PCSの評価においても、ひとつ前に行われた大会で、9点台が
ずらっと並んでいるのを見たとしたら、次からの評価はよほど
大きなミスでもしない限り、それに準じた評価をしてしまう
のではないか……という事なのでしょう。

つまり、ジャッジ達は他の人がつけた評価に影響を受けている
という事です。

それが不完全な人間が採点する際の欠点なのかもしれません。

私が懸念しているのは、単に各々のジャッジが他のジャッジの
つける点数を気にしたり、それを基準にして評価を付けている
のであれば、彼らを正しく指導すれば良いだけなので、まだ
救いようがあると思うのですが、複数のジャッジが話し合いでも
したかのように「この選手にはこの点数しか出さない」と
言わんばかりの採点や評価をすることが問題だと思っています。

自動翻訳からの私の解釈がもしかしたら間違っている可能性も
ありますので、よろしかったらご自身で自動翻訳にかけて
読解していただければと思います。

マルティーナさんの分析の続きはこの後の記事でまたお伝え
していこうと思います。

追記:3年前の今日は、羽生選手が無事に韓国入りした日でもありました。

Twitterにはゆづファンの方がたが、当時の報道の様子を投稿して
くださっていました。

お借りして貼らせていただきたいと思います。



大きなケガをしていた羽生選手でしたが、お姿を見た時は
本当にうれしかったですよね(*´ω`*)

2連覇をするんだ!という強い意志が伝わってきましたね。

それではまた(^^)/

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2021-02-11 | Comment(1) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
マリリンさん、皆さん、おはようございます。

マルティーナさんの長い記事の解説、有り難うございます。一度読んでも頭に入りません。😅
2019年のGPFのフリーのプロトコルをみて、また怒りが込み上げてきました。
j5・・前田真美氏
j6・・イタリア
自国の前田真美氏もですが特にイタリア。イタリアファンの抗議が殺到してマッシさんが謝りになったほどです。
PCSでもマリティーナの表まとめをマリリンさんがあげて頂いてますが急にあがってます。トリノではとんでもない点数、
合計・335.30を出し、ゆづとの差が44点弱、繋ぎもなく、助走も長いし、
ありえません!!
そしてさらに全日本、打ちのめされた感じでした。
ネイサンの3Aが最近、安定してきたので、なぜかな?と思ったらプレロテが少ない「スキッド型」に変えて安定したそうです。
バクセルとついてますがw

心が折れないのがゆづです。
謙信公と重なってしまいます。
2020年の全日本の完璧な演技、ショートは少し前田真美氏のノーカンで残念でしたがファンも世界の見識者さんもノーカンだと思ってませんからね。
その後アメリカナショナルがありましたがゆづの素晴らしい演技の後の評価は散々なものです。コメントでも書いておられましたが
中傷的なことまで言われてるようです。

ラファコーチも焦っているのか4Aの練習もしているとか5回転も跳べるとか言ってますが、(ラファがこんなこと言うのは焦っている証拠)
もし世界選手権があり、ゆづが出るのであればジャンプに特化したネイサンにどんな評価がくだされるのか見てみたいですね。

Posted by トミ at 2021.02.12 10:48
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