
昨日、AERAに掲載されているオーサーのインタビューの
内容をお伝えしましたが、Webにも今日、記事の一部が
出ていましたので、そちらも合わせて見ていただけると
いいのかな…と思い、ご紹介させていただきたいと思います。
私が端折った部分も読むことができますよ。
「結弦は答えがもうわかっている」
ブライアン・オーサーが語る羽生の再始動
AERA dot.
羽生結弦選手とコーチのブライアン・オーサーがタッグを組んでから今季で8年目。四大陸選手権でスーパースラムを達成した羽生は、次はどこへ向かうのか。

──羽生結弦選手は四大陸選手権の優勝で、五輪や世界選手権などシニア、ジュニアの全主要大会を制すスーパースラムを達成しました。
『嬉しいことです。結弦がずっと望んでいたタイトルですから。今季は、シーズン初戦で優勝、スケートカナダも初優勝し、良い流れの中で、四大陸は初タイトルとなりました。
全日本選手権が一つのターニングポイントになったと思います。フリー演技が終わってリンクサイドに戻ってきた瞬間、結弦は「疲れた」と言いました。それは4分の演技で疲れたのではなく、この8年間走り続けてきた日々に疲れたという意味だと感じ取りました。2度の五輪王者、2度の世界王者のタイトル、さらに多くの試合のタイトルを保持しながら戦う精神力は、計り知れません。全日本選手権でタイトルは逃しましたが、むしろちょっとホッとして、やっと落ち着いて仕切り直せるな、という気持ちになりました。
──NHK杯、グランプリファイナル、全日本選手権の連戦は負担になりましたか?
いつもの結弦なら、試合が連続すればアドレナリンをどんどん出して調子を上げていきます。しかし今回は、日本、カナダ、イタリア、日本と移動も多く、GPファイナルでは帯同予定だった(別の)コーチがアクシデントで間に合わず、コーチ不在という予定外のドラマまで加わって、精神的に疲れがありました。結弦に必要なのは、体力回復よりも、心を落ち着かせていつもの環境に戻ることでした。
──平昌五輪シーズンのプログラムに戻した経緯は?
年明けに結弦から「昔のプログラムに戻す」と聞いて、コーチ陣はみんな賛成でした。すぐに振付師のシェイリーン・ボーンに電話して、(昨季から演技時間が短縮されたため)4分半を4分にするリニューアルをお願いしました。チームメイトで韓国のチャ・ジュンファンのプログラムの手直しもあったので、すぐに都合をつけてリンクに来てくれました。
──2年ぶりに「バラード第一番」と「SEIMEI」を見た感想は?
一言でいうと「これぞ正真正銘の結弦だ」という気持ちでした。もちろん昨季から使ってきたプログラムを嫌いだったわけではありませんが、あくまで「オマージュ」ものです。誰かへの敬意というのは、自己主張を押し込めることになりかねない。結弦が、彼自身について語り、彼の心の中をそのまま表現できるプログラムは、やはり見ていてワクワクしました。曲を戻した直後に楽しそうに滑っている様子を見て安心し、1週間もしたら威厳がにじみ出てくるようになり、感銘を受けました。
──ファンも、再演をとても楽しみにしていました。
ソウルでの公式練習では、曲をかけずに結弦がポーズをとると、それがどの場面のどのポーズかがわかり、観客から拍手が起きました。見る者の想像力を広げさせ、目で見えない部分までも感じとらせる。傑作とはそういうものです。』
後の部分は私の昨日の記事で確認していただけたらと、
思います。
「オーサーのインタユー記事に、胸が熱くなりました」
もちろん、ここにも出ていなくて、私のブログにも
書いてない部分も雑誌にはありました。
そこはまた、後ほど触れたいと思います。
先に、昨日スポーツナビに掲載された、無良さんの
記事をご紹介したいと思います。
無良崇人が振り返る今季のフィギュア
「世界選手権が楽しみだったけれど……」
『プロスケーターの無良崇人さんに、今季を振り返って
もらっていますが、羽生選手の部分のみご紹介いたします。
羽生のプログラム変更は「成功だった」
――羽生結弦選手は、四大陸選手権での好演が印象的でした。
『四大陸選手権では、曲を平昌五輪シーズンのものに戻したことが、大きな変化でした。演技を見た印象は、ショートもフリーもすごく自然に動いているなあ、というものでした。もちろん今季の「秋によせて」と「ORIGIN」も良いプログラムですが、「この動きをしよう」という意図が見える。でも四大陸選手権であらためて「バラード第1番」と「SEIMEI」を見ると、こんなに自然で身体に刷り込まれているプログラムなんだということを痛感しました。』
――「バラード第1番」は、これ以上ないパーフェクトの演技でしたね。
『滑り出しの一歩目から最後までがずっと繋がっていて、よく「一つの作品として繋がる」と言うけれど、こういう事なんだな、というのを感じました。ジャンプを自然の流れのなかで跳んで、自然の流れで出て行く。いわゆる“ハマりプログラム”ですよね。自分もそうでしたが、ハマるプログラムというのは、何も感じないうちにあっという間に滑り終えているような感覚になるんです。羽生選手の良さがすべて伝わってきて、さすがだなと思いました。曲を戻すというのはリスクのあることですが、彼の演技を見たら誰もが「その戦略は成功だった」と納得する演技でした。』
――「SEIMEI」は、4分半を4分にリニューアルしたプログラムでした。
『30秒縮めた部分をいかに出さないかが、よく練られていました。自然に切って繋いでいるので、どこが変わったのか分からないくらいです。そして最後のパートは、音楽と振り付けの相性を崩したくないということで、ピッチを上げて曲自体を短くしたそうです。コレオシークエンスの部分ですが、最後の最後にピッチが上がるのはしんどいことではありますが、それも見事にやってのけていました。』
――4分になっても、魅力的なプログラムでしたね。
『平昌五輪までのシーズンよりジャンプ数も違いますし、修正してからの練習時間は短いと思うので、羽生選手としてはまだ100%の力までは出し切れていなかったと思います。でもやはり「SEIMEI」の曲は彼になじんでいて、良い意味での余裕が感じられました。
その分、世界選手権に向けてはジャンプ構成も上げて来ると思っていたので、すごく楽しみに感じていました。この「SEIMEI」で新たに試行錯誤して、どういう演技、どういう勝負になるのか期待出来たので、試合の中止は少し残念なことでした。
4回転ルッツの復活は「計画的なもの」?

――世界選手権があれば、4回転アクセルに挑戦したかもしれませんね。
『どこまで仕上がっているのかは分かりませんが、現役選手の中で最も成功する可能性があるのは羽生選手であることは間違いないです。しかし「4回転と半分」の「半分」というのは本当に難しい部分です。
あまりに耐空時間が長いので4回転くらい身体を締め付けることが出来ず緩んでしまう。もし緩まずに締め続けられるようになったとしても、高さ・幅・回転速度のすべての条件を完ぺきにそろえないと跳べない、本当に難しいジャンプだと思います。』
――羽生選手の場合は、高さ・幅・回転速度、すべての力量があるように感じます。
羽生選手は、高さも幅もあるので、ジャンプの質は良いです。でも試合で降りるためには、その質の高い状態をコンスタントに身に付けなければなりません。それに4回転アクセルに全神経を集中させると他のジャンプが崩れかねないですから、大変なこと。4回転ルッツまでを、難なくノーミスで跳べるという自信があってこそ挑める大技です。
――4回転半まで回るためには、あと何がコツになりそうですか。
羽生選手の練習を見ているかぎり、やはり高さと飛距離を出しつつ、どうやって回転をかけるかを試行錯誤している様子でした。スピードを出せば飛距離は伸びますが、スピードがあり過ぎると左足が先行してしまい、高さが出せなくなります。
――ブライアン・オーサーコーチは、回転をかけ始めるタイミングを早めたいと話していました。
『回転を補うには、回転のかけ始めを早くするのは一つの作戦だと思います。自分が頂点に行くまでに余計に回っておくのは理想です。でも回転を早めにかけると、高さが出しにくくなるというリスクがあります。
今までは両手を前に振って、そこに跳び付くようにして空中で回転をかけていたものを、右手をすぐに身体に巻き付けて回転をかける方法です。体操の選手に近い回転のかけ方とも言えるでしょう。しかしこれをやりすぎると、高さが出ず、跳ぶ方向も今までと変わるので違和感があると思います。とにかく誰も成功したことがないので、憶測のなかであれこれ条件を考えるしかないです。』
――無良さんも4回転アクセルを練習したことがあるそうですね。
『僕の場合も、4回転とちょっと回って転んでいましたが、4回転目の時にはすでに身体が緩んでいました。まずは4回転の中では4回転ルッツが一番、空中にいる時間が長いので、4回転ルッツで耐空時間や身体を締め続ける感じをつかんでいくことも必要だったのかも知れません。そういう意味では、羽生選手は今季、4回転ルッツを復活させたのも、計画的なものかなと感じました。』
なるほどですね(´・ω・`)
4回転半アクセルは高さ・幅・回転速度のすべての条件を
完ぺきにそろえないと跳べない難しいジャンプなのですね。
オーサーのインタビュー記事にも、その4回転半アクセルに
関して質問されている箇所がありました。
オーサーはこのように話していました。
『結弦の一番の課題は、トリプルアクセルと4回転アクセルが少し違う跳び方をしなければならない点です。つまり、違うジャンプとしてコツを習得しなければなりません。』
私達はつい、トリプルアクセルに1回転足すだけだから、
高さと飛距離を伸ばせばいいと思いがちですが、そんな
単純なことではないようです。
『4回転半回るには、跳びあがったらすぐに回転を始めなければなりません。結弦のトリプルアクセルは大きく跳ぶタイプなので、これ以上の高さは要りません。高さを出そうとすると筋力に頼って力み、回転が遅れます。必要なのは、跳びあがって回転を始めるまでのタイミングを早めることです。テイクオフでのわずかな感覚の差なので難しい。早く回転を始めると、高さがキープできなかったり、姿勢がゆがんだりします。すこしずつ調整しているところです』

オーサーは間近で羽生選手の4Aの練習を見ているので、
そう思うのでしょう。でも、AERAの記事のタイトルに
あるように、「結弦はもう答えがわかっている」と、
言っているので、オーサーは口を出す必要はない段階に
来ていると言っていました。
多くの人は4Aの成功を心待ちにしていることでしょう。
私は「怪我したら大変」だとか、「どうせISUは難癖つけて
4Aを認定してくれないのでは…」という心配ばかりして
しまいますが、男性…特に羽生選手にとってはそれを
成功させることが「ロマン」なのかもしれませんね。(^^;
4Aを入れてパーフェクトな演技をして世界最高得点を
たたき出せたら、それはどんなにか素晴らしいことだろう…
とは思います。
でも、そこまで期待してしまうのは、いくら羽生選手と
言えども、かなりのプレッシャーになることでしょう。
4Aを成功させたら、優勝してもしなくても勝者だ!と、
誰かスケーターの人が言っていた記憶がありますが、
そうですね…その試合に勝たなくても羽生選手が納得し、
満足できるなら、それでいいと私も思います。
羽生結弦の「夢」の4回転半を成功させるのは、果たして
いつのどの大会になるのでしょうか。
正直言ってワクワク…

ドキドキしながら、その時を待ちたいと思います。
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夕べは、色々忙しくて ブログを見る時間も無くて…今、昨日と今日のブログ記事を まとめて読みました。
まあ、内容が濃くて 頭がグルグルです。
AERAの、記事紹介を有り難うございました。
もち、購入していなかったので、内容を把握出来て 嬉しかったです。
内容の紹介に 基づく マリリンさんの、意見も 丸々 納得です。
四体陸の、スーパースラム!ゆづも望んでいた、タイトル❗
まずは、本当に良かったです。
オーサーは、本当に ゆづを良く理解してくれていますね。感動!感心する。の、言葉につきますね。
☆ゆづは、体力の回復より、心を落ち着かせて いつもに、戻る。
☆コーチ不在の中、4Aを、跳んでみたり!した事! ゆづの、性格なら、あり得る❗と。
納得です。
☆全日本の、キスクラで疲れた〜。の、ゆづの言葉に、単に全日本までの、強行スケジュールではなく、8年間の、疲れた😣💦⤵️! この、心理分析は、流石に オーサー素晴らしい。し、ゆづが、プレッシャーや、怪我や、諸々に、耐え続けて ここまで、の地位になって来た事!
ゆづの、オーサーとの、8年間の歴史を感じ、感動でした。
☆僕のスケートは、美しいと!そうです、そうです。
ゆづより、美しく滑るスケーターは、世界の何処にも、いません。
そうですね、マリリンさん、私も、これからも、ゆづは、ゆづのスケートに、磨きをかけて 欲しいです、私も。
ムラさんの、記事も内容が、濃くて深いですね。有り難うございました。これから、また、ちょっと深読みしますね。
これからのゆづ!4アクセルには、色々 技術的な 問題、方法、苦労が、あると思います。
が、「4アクセル成功は、ゆづのロマン」この、マリリンさんの、言葉は、最高ですね。
本当に、そうですね。人には、男には、女にも、ロマンはあるでしょう。
ここまで、世界のフィギュアスケートの、タイトルを総なめにして来たゆづ!
最高のロマン! 4アクセルを 成功させて 欲しいですね。
ゆづのロマンは、フィギュアスケートの、ロマンそのもの!ですね。
ゆづ!頑張れ! 応援します。
ムラくんは素直な性格で良いなぁと思います。記事もストレスなく読めますし。
4回転半回り切って下りてくるのに理想的な跳び方を羽生くんも一生懸命に研究しているのでしょうね。ただ盲滅法に跳び続けているだけでは成功につながりませんから。
今回の世界選手権が行われていたら羽生くんは4Aを入れていたのでしょうか?まだプログラムに入れるまでは完成してない?どうだったんでしょうね。もう決めてたはずだから。
さて来シーズン、オータム(←初戦はやっぱりこの試合かな)で4A跳ぶのかどうか。B級試合の方が入れやすい気もする。そこまで勝敗考えなくても勝てる気がするし。
羽生選手がいつどの試合で4A跳ぶのか分かりませんが最高の舞台を神様が準備してくださっているように思えてなりません。オーサーコーチには感謝しかありません。しかし羽生選手を愛し認めている人達は、コーチの皆さんも支援してくださっている企業さんも正々堂々としている、光をまとっているように思います。今度いつゆづ君に会えるか分かりませんがまた一段んと輝いているのでしょうね。
マリリンさん、足の方はいかがですか? 一日も早く回復されることを祈っています。
毎日とても貴重な記事をご紹介くださり、マリリンさんの的確な感想もありがとうございます。
無良さんの記事はとても新鮮でした。 4Aについて如何に難しいのか分かりやすく説明してゆづの特徴をよく捉えていますね。無良さんの私の印象は表裏のない人でしたが、本当にそうですね〜
また、オーサーコーチは穏やかな方でこの8年間愛情を持ってゆづを指導してくださったこと感謝したいですね〜 震災の翌年、後ろ髪を引かれる思いでトロントに渡った多感な17才が色んな苦労を乗り越えて来れたのもこのように温かいコーチに恵まれたからでしょうね。
こうして沢山の方々に支えられて今も現役を続けていてくれる註カ選手、やはり目指すは4Aを入れたパーフェクトパッケージですね!「4Aは男のロマン」そのとおりです。オーサーコーチのインタタイトル「結弦は答えがもうわかっている」から、ゆづはほぼ4Aの感覚を掴んでいるということでしょうね〜
今年はコロナ蔓延でいつ収束するか分からない不安は付きまといますが、理想を目指すゆづを全力応援していきたいですね!
それにしても、引き続き、大規模なイベントは自粛要請、主催者にその必要性、危険性を判断して行うこととあるのに、未だにSOI八戸、横浜の中止発表はないですね〜 外国人スケーターは来日も難しいでしょうに・・・
マリリンさん、お大事にね!!
4A成功に近づいていってるゆづを感じられてオーサーコーチのインタビューも無良さんの解説もいいですね。ゆづのこと練習では確率が低くても試合本番でシュッと決めてくれるかもしれません。楽しみです。
ただ無良さんの話で4Aの難しさを改めて確認できました。ゆづの目指してる方向の困難さに今更尊敬の念を感じます。アスリートとして高みを目指す心意気に痺れます。今の努力が必ず報われることを願って止みません。
ゆづの男のロマン、最後までしっかり応援して見届けたいです。